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第八回
倫勝書室父子展での尺八、お筝の演奏会の時の詩です。

演奏会「彼岸の調」
山田晃一
(上平五微)

竹は無常を響かせ堂内威(おごそか)なり
絃は流水のごとくして動は幽微なり
中秋月冴えて円相を思う
鼓静淵をやぶリて悟機を生ぜん

(評)
○起句「堂内威」は、「威」は威圧する、いかめしいの意味で無理があるので代えた。
○承句 「動幽微」は、「動」は動詞のはたらきで「幽微を動かす」であるから代えた。
○転句の発想は良いが、この詩、起句、承句が対句にて、転結も対句として代えてみた。前2句、後2句が対句となりリズム感が出る。
○結句「悟機」はとらない。

(添削詩)
「聴演奏会彼岸之調」

竹は無常を響かせ佛衣を遶(めぐ)り
絃は流水のごとく雅音微かなり
月は東嶺に昇りて圓相を畫き
鼓は静淵をやぶリて大機を生ず

○題名の書き方にも注意。
○転句六字目の「圓」は孤平となるが、結句「大」の孤仄で相殺される。
(遶佛衣)吹いている人のおけさをとりまいている(雅音)みやびやかな音色
(静淵)心が静かで深いこと(大機)悟りの重大なるきっかけ


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