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第十一回

「霊源山中興禅師七回忌香語」
山田晃一
(下平一先)

弥生の香気花辺を蓋い
矜尚たる霊源に佛縁を結ぶ
鑚仰す中興清浄の徳
涅槃台上七周遷る

本来の面目蔵す處(ところ)無し
十里の長堤柳色鮮やかなり
(脚は秋野孝道禅師の句)

(評)
○起句「弥生」は三月の意味なれど和臭にて不可。
○承句「矜尚霊源」もリズムが悪く代えた。
○転句「清浄徳」はこの詩偈の眼目と思うが、結句の「七周遷」とは連結が悪く、「放光圓」と代えてみた。

(添削詩)

霊源の春色花辺に満ち
忌景七周法莚を開く
鑚仰す中興清浄の徳
涅槃台上光を放って円かなり

本来の面目蔵す處(ところ)無し
十里の長堤柳色鮮やかなり

(忌景七周)七回忌のこと(法莚)法要のこと
(鑚仰)あおぎしたうこと


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