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第十九回

「彼岸偶成」
(上平一東)

 

(評)
○作者の初めての五言詩、夏が去り、心がぼんやりとはっきりしない雲水、彼岸の空に輝く明月に身も心も晴れやかなるをねがうとの詩か?
○起句下三字「忘暑遠」は、夏が去ったという意味で「忘暑去」とした。
○承句下三字「待愁朧」は「意朦朧」とすれば意味がはっきりする。
○転句四字目「月●」は仄字で二四不同に反するので「明月○●」を「コウ娥○○」とした。
○結句四字目「蒼○」は平字で二四不同に反するので「冀蒼穹●○◎」は「清若空○●◎」とした。

(添削詩)

 

(南薫)南の風
(意朦朧)心がぼんやりはっきりしないさま
(コウ娥)月に住むという古代の美人の名、転じて月の異名


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